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建設キャリアアップシステムについて

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建設キャリアアップシステムについて

2021年02月15日
建設キャリアアップシステムについて

2019年4月より本格開始された建設キャリアアップシステム。

この建設キャリアアップシステムについて概要に触れていきたいと思います。

 

建設キャリアアップシステムとは?

 

建設キャリアアップシステムとは、平成31年4月末から本格運用が始まった、技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴等を登録・蓄積していくシステムのことです。

建設業界には、技術者の高齢化や若者離れといった課題があります。建設業を持続させていくためには、この課題への対応を推進し、若手技術者を確保・育成する必要があります。

建設業の技術者は、様々な建設業者の現場で経験を積んでいくため、各技術者の能力が統一的に評価されにくく、役割や能力が処遇に反映されにくいという環境にあります。技術者の技能と経験に応じた適正な評価や処遇を受けられる環境を整備しなければならないということから、技能者の資格、現場の就業履歴等が登録・蓄積される建設キャリアアップシステムが構築されることになりました。

 

建設キャリアアップシステムのメリット

 

   建設業者のメリット

(現場管理の効率化)

技能者のメリット

  (処遇改善)

・社会保険加入状況などの確認の効率化        

 現場にて入場する技能者ひとりひとりについて、社会   保険の加入状況等の確認が効率化される

・書類作成の簡素化・効率化

施工体制台帳や作業員名簿の作成の手間やミスが削減される

・建設業退職金共済制度関係事務の効率化

技能者に証紙を交付する際の事務作業が軽減される。

・技能や経験の簡易で客観的な蓄積

建設キャリアアップカードをカードリーダーにかざすだけで、どこの現場でも共通のルールで自動的に就業履歴が蓄積できる。

・技能や経験の確認や証明の簡易化

取得した資格やこれまでの経歴を簡易に確認・証明できる

・建退共証紙の貼り付け状況の用意な確認

就業履歴を活用し、建退共証紙の貼り付け状況の確認が容易になる

 

キャリアアップシステムの導入により、建設業者としては現場管理の効率化、技能者としては処遇改善に繋がることが期待できます。

そしてキャリアアップシステムが建設業界全体に普及されることで、若い世代への建設業のイメージアップ、施主に対する価格交渉力アップ(エビデンスに基づく請求が可能)、真に実力がある企業が選ばれる透明性の高い建設市場への変革、といったことが期待されています。

 

建設キャリアアップシステムの利用手順

 

建設キャリアアップシステムの利用にあたり、建設業者と技能者の両者の情報の登録を行い、IDを取得する必要があります。技能者は登録完了後に「建設キャリアアップカード」を入手することができます。

組織情報登録等の事前準備が完了したら、現場ごとに現場・契約情報や施工体制、作業員名簿等の登録を行い、現場での運用をしていきます。

現場では、元請業者がインターネット環境とパソコン等、カードリーダーを設置します。技能者が建設キャリアアップカードをカードリーダーにタッチすることで、就業履歴が蓄積されていくこととなります。

弊所では建設キャリアアップシステムの登録申請手続きも行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

参考:建設キャリアアップシステム(公式サイト)

 

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