建設業許可の29種類の業種⑧ しゅんせつ工事業、板金工事業
2020年12月23日
目次
しゅんせつ工事業 |
しゅんせつ工事業とは、河川、港湾等の水底をしゅんせつする工事のことをいいます。
「しゅんせつ」とは聞きなれない言葉ですが、漢字では「浚渫」と書き、専用の浚渫船という船を使って港湾・河川・運河などの底の土砂などをすくい取る土木工事のことを言います。
河川の治水や港の安全確保に欠かせない工事です。
工事の例示 |
しゅんせつ工事 |
シンプルですね。
他の工事との境界線 |
特にありません。
しゅんせつ工事の専任技術者になるには |
1.資格者
※ピンク色で記載している資格は特定の専任技術者になれます
1級土木施工管理技士
2級土木施工管理技士(土木)
技術士:建設・総合技術監理(建設)
技術士:建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理「鋼構造及びコンクリート」
技術士:水産「水産土木」・総合技術監理「水産土木」
2.土木工学、機械工学に関する学科を卒業している実務経験者
大学卒業でしゅんせつ工事の実務経験3年以上
高度専門士又は専門士(専門学校卒業)でしゅんせつ工事の実務経験が3年以上
高校卒業でしゅんせつ工事の実務経験5年以上
専門学校(専修学校専門課程)卒業でしゅんせつ工事の実務経験が5年以上
3.10年以上の実務経験者
しゅんせつ工事について技術上の実務経験が通算で10年以上(資格・学歴は不要)
※特定の専任技術者になるには、1の特定の専任技術者になれる資格を持っている or 1.2.3のいずれかに該当し、かつ元請として4,500万円以上の工事について2年以上指導監督的な実務経験のいずれかが必要になります。
板金工事業 |
板金工事とは、金属薄板等を加工して工作物に取付け、又は工作物に金属製等の付属物を取付ける工事をいいます。
具体的には、建築物の内外装として板金をはり付ける工事、建築物の外壁へのカラー鉄板貼付け工事やキッチンの天井へのステンレス板貼付け工事などが該当します。
また、台所などの水回りにステンレスを貼ったりする工事も板金工事となっています。
注意が必要なものとして、板金で屋根をふく工事は板金工事ではなく屋根工事となります。
工事の例示 |
板金加工取付け工事、建築板金工事、カラー鉄板貼付け工事、ステンレス板貼付け工事など |
他の工事との境界線 |
国土交通省のガイドラインからの抜粋です。
◯「建築板金工事」とは、建築物の内外装として板金をはり付ける工事をいい、具体的には建築物の外壁へのカラー鉄板張付け工事や厨房の天井へのステンレス板張付け工事等である。 ◯「瓦」、「スレート」及び「金属薄板」については、屋根をふく材料の別を示したものにすぎず、また、これら以外の材料による屋根ふき工事も多いことから、これらを包括して「屋根ふき工事」とする。したがって板金屋根工事も『板金工事』ではなく『屋根工事』に該当する。 |
板金工事業の専任技術者になるには |
1.資格者
(ピンク色で記載している資格は特定の専任技術者になれます)
1級建築施工管理技士
2級建築施工管理技士(仕上げ)
技能検定1級『工場板金、建築板金』
技能検定2級『工場板金、建築板金』+3年以上の実務経験ある人
平成16年4月1日時点で旧技能検定1級の『板金、工場板金、建築板金、打出し板金又は板金工』に合格していた者
平成16年4月1日時点で旧技能検定2級の『板金、工場板金、建築板金、打出し板金又は板金工』に合格していた者で、その後板金工事に関し1年以上実務の経験を有する者
2.建築学・機械工学に関する学科を卒業している板金工事の実務経験者
大学卒業で板金工事の実務経験3年以上
高度専門士又は専門士(専門学校卒業)で板金工事の実務経験が3年以上
高校卒業で板金工事の実務経験5年以上
専門学校(専修学校専門課程)卒業で板金工事の実務経験が5年以上
3.10年以上の板金工事の実務経験者
板金工事について技術上の実務経験が通算で10年以上(資格・学歴は不要です)
※特定の専任技術者になるには、1の特定の専任技術者になれる資格を持っている or 1.2.3のいずれかに該当し、かつ元請として4,500万円以上の工事について2年以上指導監督的な実務経験のいずれかが必要になります。