行政書士船場事務所

0662240886
営業時間9:00- 18:00 土日祝休み

11.業種判断のあれこれ ややこしい業種判断

column
船場事務所 » コラム » 各種建設業許可申請 » 11.業種判断のあれこれ ややこしい業種判断

11.業種判断のあれこれ ややこしい業種判断

2020年12月04日
11.業種判断のあれこれ ややこしい業種判断

業種判断のあれこれ

 

建設業許可には、29種類の業種があり、その業種ごとに許可を取得することになっています。許可業種以外の業種工事については、請負金額が500万円未満の軽微な工事しか請け負うことが出来ず、仮に500万円以上の工事を請け負ってしまうと無許可での請負で建設業法違反となります。

また業種判断は自ら工事を請け負う場合だけでなく、下請業者へ発注する際にも必要となります。発注金額が500万円以上の工事であれば、元請業者は下請業者がその工事を請け負うことができる業種の許可を持っているのか確認をしなくてはなりません。確認を怠り無許可業者へ発注してしまった場合、建設業法違反で監督処分の対象となる可能性があるため、下請業者への注文を出す立場になったとしても業種判断は必要です。

業種区分の考え方については国土交通省のホームページに記載されているので、自分が取りたい工事がどの業種にあたるのか確認してみてください!

「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)」

https://www.mlit.go.jp/common/001209751.pdf

 

ややこしい業種判断の例

リフォーム工事           

リフォーム工事は、既設物の改築や改装を行うことですが、工事の規模や工事の内容は様々です。ひと口に「リフォーム工事」といっても、その内容は多種多様であるため、一概にこの業種に該当する、と言えるようなものではなく、業種判断は難しいといえます。

業種判断で大事なことは、請負契約書等に記載される「○○邸リフォーム工事」のような「工事名」で判断するのではなく、「屋根葺き替え工事」や「外壁塗装工事」といった「工事の内容」で判断することです。

建設工事の請負契約書や、注文書・請書に記載される工事名は、注文書と請負人との間で慣例的に使われている工事名が使われることがあります。

工事の見積もりの際には、工事の内容をしっかり確認することになりますし、建設業法では請負契約書に工事の内容は明記することが義務付けられています。請負契約締結の際には、「工事名」ではなく「工事内容」で業種判断をするということを徹底してください。

 

リフォーム工事は複数の専門工事が含まれていることが多いことから、リフォーム工事=建築一式工事と思われがちですが、建築一式工事は、元請けの立場で総合的にマネージメントをする建設業者が請け負う、複数の専門工事を組み合わせて施工する建設工事ですので、リフォーム工事=建築一式工事と判断するのは間違いです

 

リフォーム工事の事例

➀△△マンション○○号室リフォーム工事

壁紙の張替工事であれば内装仕上工事になります。キッチンや浴室などの水回り設備の取替工事であれば管工事になります。一室の内部のみの工事の場合、建築一式工事に該当することはありません。

 

➁住宅のエクステアリフォーム工事

エクステリア工事とは外構工事のことで、建物の外側に施す工事です。例えば、外壁の設置や門扉の設置などがあります。それらの工事はとび・土工工事に該当するため、それらを改装する工事もとび・土木工事に該当します。

 

➂大型ショッピングモールのリフォーム(増築)工事

建物の床面積を広げる場合には、建築確認が必要になることがあります。また、増築工事の場合は、いくつかの専門工事を行うことで建物が完成します。建物を増築するため工事の規模も大きく複雑な工事になります。そうすると総合的な企画・指導・判断・調整が必要になるため、この場合は建築一式工事に該当します。ただし、原則として建築一式工事は元請の立場で請け負う工事になりますので、下請業者の場合はいずれかの専門工事で行うことになります。

 

看板設置工事   

看板設置工事は、鋼構造物工事ととび・土木・コンクリート工事に該当する場合があります。

とび・土木・コンクリート工事の例示に「屋外広告物設置工事」、鋼構造物工事の例示に「屋外広告工事」が挙がっています。看板設置工事はとび・土木・コンクリート工事でも鋼構造物工事でもどちらでもいいのかと思ってしまいそうですが、それぞれ全く別物の工事です。

鋼構造物工事の「屋外広告工事」とは、看板を設置する現場で屋外広告物を製作、加工し、その後設置まで行うというものです。このように屋外広告物の設置を一貫して請け負うのが鋼構造物工事です。

一方、とび・土木・コンクリート工事の「屋外広告設置工事」は、鋼構造物工事の「屋外広告工事」に該当するもの以外の工事が該当します。例えば、完成している屋外広告物を設置するだけの工事はとび・土木・コンクリート工事となります。

 

太陽光パネル設置工事    

屋根に太陽光パネルを設置する場合、屋根工事と電気工事のどちらの業種になるのでしょうか。

発電設備工事は電気工事に該当しますので、それが太陽光により発電されるものであろうと電気工事に該当します。屋根に設置する場合はどうなるのでしょうか。

屋根に設置する太陽光パネルには、次の二つがあります。

➀屋根置き型

➁屋根一体型

「屋根置き型」は、屋根の上に架台を設置してその上に太陽光パネルを設置するという方法です。「屋根一体型」とは、太陽光パネル自体が屋根材になっているもので、それを設置するという方法です。

「屋根置き型」の場合は、屋根工事は行わず、太陽光パネルを設置する工事であるため、電気工事に該当します。一方「屋根一体型」は、太陽光パネル自体が屋根材となっているため、作業内容は屋根ふき工事となり、屋根工事になります。屋根に設置する太陽光パネルは「屋根置き型」と「屋根一体型」であるかで業種判断をすることになります。

ややこしい業種判断の例をあげてみました!

工事の内容も色々あるので、この工事内容はどの業種になるのか判断に困る場合もあると思います。

ささいなことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください♪

 

行政書士船場事務所